中古機械の買取業者の選び方や失敗しないためのポイント

2021年4月16日

買取業者の選び方

製造業で活躍する機械の多くは中古であっても需要があるため、廃棄処分をするよりも専門業者に買取を依頼するのが一般的です。

しかし、専門業者は全国に数多く存在しており、業者によって買取価格や対応が異なります。そのため、「自社の中古機械が高く売れるか分からない」「数多くある業者の中でどこに相談すればいいか分からない」といった、悩みを持っている製造業の方は多いのではないでしょうか。

本記事では、中古機械の概要や買取の流れ、中古機械の買取で失敗しないためのポイントなどをまとめて紹介しております。中古機械の買取を依頼したいと考えている製造業の方は、ぜひ参考にしていただきたいです。

✔️皆さんのお悩み
  • ・中古機械を売買するメリットは?
  • ・中古機械の買取の流れは?
  • ・高く売れやすい中古機械の特徴は?
  • ・中古機械の買取業者の選び方は?
  • ・中古機械の買取で失敗しないためのポイントは?

このような疑問を解説していきます。

それでは、メカマッチサポートチームがこれまでの実績を参考に解説していきます。

<中古機械を売買するメリット>

中古機械の売買は、売る側と買う側の双方にメリットがあるため、数多くの中古機械が流通しています。

売る側のメリットは、自社では不要になった機械を売ることで資金を得られることです。得られた資金を別の用途で活用したり、別の機種に買い換えるときの元手にしたりできます。

また、中古機械を処分する場合、大型の機械になればなるほど処分にコストがかかる傾向にあります。しかし、買い取ってもらえばコストがかからないため、その点もメリットだといえるでしょう。

一方で、買う側のメリットは、安値で機械を導入できることです。高性能な最新機種を購入するには多額のコストがかかりますし、旧機種の性能で十分だということも多いでしょう。

自社に必要な性能を備えた中古機械を導入すれば、コストを抑えて自社の生産能力を強化できます。

製造業で活躍する機械の多くは高い耐久性を持っているため、中古であっても十分に使用できます。メーカーや使用環境にもよりますが、20年から30年以上経っても現役で稼働している機械がたくさんあるので、中古機械が流通しているのです。

<中古機械の種類>

中古機械とは、文字通り中古の機械や設備のことを指します。どのような機械を取り扱っているかは業者によってさまざまですが、一般的に中古機械として流通することの多い機械・設備の例は次のとおりです。

  • ・マシニングセンタ
  • ・旋盤
  • ・放電加工機
  • ・研削盤
  • ・ボール盤
  • ・フライス盤
  • ・中ぐり盤
  • ・複合加工機
  • ・シャーリングマシン
  • ・レーザー加工機
  • ・プレス機
  • ・ベンダー
  • ・タレットパンチプレス
  • ・射出成形機
  • ・押出成形機
  • ・溶接機

業者によっては、測定器や輸送機器、ロボットなども中古機械として取り扱っている場合があります。多くの業者では、取り扱っている中古機械の種類がホームページなどで紹介されているので、まずはそこを見てみるとよいでしょう。

<中古機械買取の流れ>

中古機械を売りたい場合は、専門の業者に買取を依頼するのが一般的です。業者に依頼してから買取が完了するまでのおおまかな流れを理解しておきましょう。

1.問い合わせ

買取の相談をしたい業者が見つかれば、まずは問い合わせをします。問い合わせの手段は、電話・メール・ホームページなどが多いですが、最近ではLINEで問い合わせを受け付けている業者もあります。問い合わせをする前に、業者のホームページなどで買取を相談したい中古機械の取り扱いがあるかを確かめておくとよいでしょう。

2.簡易査定

中古機械の種類、メーカー、型式、年式などの概要を電話やメールで伝えて、簡易的な査定を行ってもらいます。詳しい情報を伝えると簡易査定の精度が高くなるので、あらかじめ中古機械の情報を整理しておくことをおすすめします。場合によっては写真を要求されることもあるため、用意しておくと便利です。

3.査定

簡易査定で提示された買取価格に合意すれば、中古機械の現物確認をするために業者が訪問してくれます。中古機械の稼働状況や外観を確認した上で正式な査定が行われるため、機械が稼働できる状態を維持しつつ、掃除もしておくとよいでしょう。

4.契約

査定後に提示された買取価格に合意した場合は、買取契約を締結します。支払い条件や引取日、引取方法などを打合せで決定します。

5.引取

業者によって中古機械の引き取りが行われます。引き取り作業はプロである業者側で実施する場合が多いので、事前に機械の清掃や搬出経路の確保のみ対応することになります。

6.支払い

引き取りが完了したら、買取価格の支払いが行われます。引き取り日の前日までに支払いをしてくれる業者も多いので、不安な場合は契約時に支払日について相談しておくとよいでしょう。

<高く売れやすい中古機械の特徴>

機械を売るからには、できるだけ高値で売りたいと思うのは当然のことです。買取価格は業者によって異なりますが、どの業者であっても高く売れやすい機械の特徴があります。査定によって提示された買取価格が適正なものかを判断する上でも、自社の保有している中古機械が高く売れやすいかどうかを知っていることは重要です。ここでは、どのような中古機械が高く売れやすいのかをご紹介します。

1.人気のあるメーカーの機械

多少古くても、実績があって人気のある有名メーカーの機械は高く売れやすくなっています。例えば、工作機械であればアマダやオークマ、ヤマザキマザック、DMG森精機といった有名メーカーの機械は人気が高く、安定した需要があります。

2.年式の新しい機械

やはり、新しい機械であればあるほど性能や状態が良いため、高く売れやすくなります。年式が古いと売れないというわけではありませんが、国内市場であれば、平成元年(1989年)を境にして機械の買取価格が大きく変わる傾向にあるため、目安として覚えておくとよいでしょう。

3.状態の良い機械

多少古い機械でも、機械の状態が良ければ買取価格は高くなる傾向にあります。外観のきれいさや、問題なく稼働するかどうか、異音や振動がないか、といった機械の状態はあらかじめ把握しておきましょう。もし機械の状態が悪く、修理の必要があれば、当然買取価格が下がってしまいます。また、機械を設置している場所自体がきれいに保たれているかが査定に影響することもあります。日頃から清掃やメンテナンスをしっかり行うことが、高く売るためのポイントです。

4.付属品が残っている機械

取り扱い説明書などの関連資料や、ツールなどの付属品がしっかり残っているかどうかも、査定のポイントになります。特に年式の古い機械だと後で付属品が手に入らない場合があるため、中古機械を販売するときに敬遠される可能性があります。

5.銘板が付いている機械

メーカー、型式、年式、シリアルナンバーといった記載のある銘板が付いている機械の方が、機械の正確な情報を把握できるため、買取価格は高くなる傾向にあります。

以上が、高く売れやすい機械の特徴です。もちろん、業者や中古機械を買いたいエンドユーザーからの需要によって影響を受ける場合がありますが、基本的にはここで挙げた特徴を兼ね備えた機械の方が査定で高く評価されやすくなっています。

<中古機械買取業者の選び方>

中古機械を売買する上では、安心して取引のできる良質な買取業者を選定することが重要です。しかし、インターネットなどで検索をすると数多くの買取業者がでてくるため、どこに依頼すればよいか迷ってしまうことがあるでしょう。良質な買取業者の選び方についてご紹介しますので、参考にしていただきたいです。

1.情報収集をして相談する買取業者を絞り込む

インターネットで検索をするとたくさんの業者がでてきますが、まずはその中から査定を依頼する買取業者を絞り込む必要があります。取り扱っている機械の種類や対応エリアを確認して、自社の立地や売りたい機械に対応できる買取業者をピックアップしていきます。また、信頼できる買取業者かどうかを測るために、ホームページに記載された社歴や実績を確認しておきましょう。

2.複数の買取業者に査定を依頼する

査定は、複数の買取業者に依頼することをおすすめします。ほとんどの業者では査定は無料で行ってくれるため、最低でも2社か3社に査定を依頼しておくとよいでしょう。また、別の業者にも査定を依頼している旨を伝えておけば、買取価格を出してもらうときの交渉材料になる場合があります。

3.依頼する買取業者を総合的に判断する

査定結果が出揃ったら、どの買取業者に依頼するかを決めていきます。その際に、買取価格だけでなく、担当者の対応なども考慮するようにしましょう。問い合わせに対して素早く的確に応対してくれるか、査定や打合せのときに誠意のある対応をしてくれるか、といった点を踏まえて、信頼できる担当者に依頼することが重要です。

<中古機械の買取で失敗しないためのポイント>

中古機械の売買に慣れていない場合、悪質な買取業者によって安く買い叩かれてしまうといったトラブルに合う可能性があります。悪質な買取業者を避けつつ、なるべく高く機械を売るために大切なポイントをご紹介します。

中古機械の買取で失敗しないためには、買取業者から提示された買取価格を鵜呑みにせず、それが適正かどうかを確かめることが重要です。悪質な買取業者であれば、それらしい理由を付けて不当に安い買取価格を提示している可能性もあります。上述した「高く売れやすい中古機械の特徴」を参考にしたり、複数の買取業者に査定を依頼して比較するのがよいでしょう。他社の査定金額を提示して、価格交渉するのもおすすめです。

中古機械を取り扱う業者は、古物営業の許可申請をしている必要があります。そのため、買取を依頼するのは古物営業の許可を得た証である「古物商許可証」を明示している買取業者にしておくのが無難です。ホームページや名刺に明示されているかを確認して、もし見つからない場合は悪質な買取業者の可能性があるので注意しましょう。

良質な買取業者の特徴として、中古機械に関するネットワークが強いことが挙げられます。固定客がいて中古機械の売買を安定して行っている業者であれば、実績も豊富にあるため安心して任せられます。中古機械の価格は需要によって大きく変わるため、販売先の企業が多い業者の方が買取価格も適正になりやすいです。

買取業者から機械を買いたいエンドユーザーに機械が届くまでに、さらに仲介業者が何社か入っている場合があります。そうなると、必然的に買取価格が低くなる傾向にあるので、注意が必要です。直接取り引きをしているなど、エンドユーザーとの距離ができるだけ近い買取業者に依頼すれば、高く買い取ってもらいやすくなります。

<中古機械を高く売りたいならメカマッチをご利用ください>

本記事では、中古機械の種類や買取の流れ、高く売れやすい中古機械の特徴、買取業者の選び方や失敗しないためのポイントなどについて解説いたしました。中古機械は高額な取引になることが多いため、損をしないように慎重に進める必要があります。本記事で紹介した内容を参考にしつつ、良い取り引きをしていただければと思います。

また、当社では中古機械売買のプラットフォーム「MECHA MATCH(メカマッチ)」を運営しております。中古機械の”安心・安全な売買”を提供する新しいシステムで、次のような特徴があり、多くのお客様にご利用いただいております。

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